雷神・戸次鑑連こと立花道雪の大友家三宿老としての生涯
戦国時代後期の九州地方は、豊後の大友氏、肥後の龍造寺氏、薩摩の島津氏の三強がしのぎを削る状況が長らく続いていました。肥後や薩摩が背後を海に守られているのに対し、豊後は海の向こうに中国地方を制した毛利氏が控えており、ややもすれば挟撃されかねない地理上のディスアドバンテージを抱えており、領地を守るためにより外交的な手腕が求められていました。
その大友氏にあって、知勇兼備の名将として知られたのが戸次鑑連です。一般には立花道雪という名前の方が知れ渡っていますが、道雪という号..